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ボードゲームデザイナーとして2021年を振り返ってみようと思う。

一言でいえばアストロニカの年だった。他のゲームデザイナーと比べて着想から製品化までのスパンが長く、アストロニカにしても、1年近く作っては壊し、作っては壊しを繰り返して形にした。よく言えば根気強く、悪く言えばダラダラ。そんな過程を楽しみながら取り組んで来た。そういう作り方が性分に合っているのだろう、と改めて思う。

アストロニカはこれまでに培ってきたゲームデザインを一通り駆使した、ある意味で集大成とも言える作品。中量級としては2作品目で、色々な面において実力を試すことができた。デザインを下支えしてくれたStudioTurbineさんを始め、イラストレーターさん、創作同志の面々の協力がなければここまで来ることはできなかった。人脈は可能性の源泉なのかもしれない。その泉を絶やさぬよう、感謝の心を忘れずに、前に進みたいと思う。

一方で作れば作るほどに戸惑いを覚えることも増え、昨今の世相と相まって、創作の意欲が減退することもあった。後進の勢いは凄まじいものがあるし、その勢いは止まる所を知らない。美麗なイラスト、多量のコンポーネントで、豪華に作るのがひとつの正解のようだ。

だが、それだけが正解とも限らないだろう。

今までは自作品にしても、他作品にしても、作品それ自体しか見てこなかった。これからは、その先を見据えて、創作してゆきたいと思う。つまり、その作品で遊ぶひとのことを想像して、作るのだ。

2021年はマーダーミステリーで遊ぶ機会も増え、新たなジャンルとして浮気心をくすぐられたが、ここはぐっと堪えてボードゲーム一筋でゆこうと思う(プレイヤーとしてはもちろん参加するが)。

というわけで、2022年もまだ見ぬボードゲームを作り続ける所存です。
これからも、メリーアンドリューワークスをどうぞよろしくお願いします!