ゲームマーケットECサイトをつらつらと眺めながら、例によって独断と偏見でもって、気になったゲームをピックアップしてみました。ゲームマーケット2020大阪+ゲームマーケット2020春に頒布される作品から、20作品を紹介したいと思います。
Crossroads
概要を見る限り、オーソドックスなハンドマネジメント系カードゲームのようですが、やはり何といっても目を引くのはアートワーク。27という数字に意味を持たせているようで、これこそがこの作品の真骨頂なのかな、と。
左から、
カート・コバーン、ジャニス・ジャプリン、ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリクス、ロバート・ジョンソン、ジム・モリソン、ピート・ハム、ジェイコブ・ミラー、で合ってる?
Quo Vadis
プレイ時間100分超の重量級。これくらいの同人ゲーを作り上げるくらいの根性が欲しい。プレイ人数は4人~5人とのことで、人数による制約が気になるところ。「殴り合い」と「決算のタイミング」と「世代交代」がこのゲームの骨子といえるのかな。メインボードと個人ボードにワーカーを置くことで、その多寡によって得られる恩恵が異なる、と。うーん、イラストもカッコいいし、プレイしてみたいけど、敷居の高さは否めないかなぁ~。
ドキッと!アイス
カワイイをぎゅっと詰め込んだ感じ。意外にもトリテとのこと。トリックに勝つたびに、コーンにアイスクリームを盛るのかな。アイスクリームが二重三重と盛り付けられる様は、誰もが心躍る光景なんじゃなかろうか、と。
アルヴィム
紙ペンゲーム。各プレイヤーに配られたシートを回しながら、テトリミノに類する図形を描き込んでゆく、と。協力と競争が同時発生するときにアナタならどんな風に立ち回る? と問われているよう。一目で判る明快さ+手を動かす楽しさ=面白い、かと。
サカナサイクル
食物連鎖をテーマとしたゲームとのことで、カードをプレイするたびに捕食による下位種の得点化か、大量発生による上位種の得点化が期待できるのかな。山札が尽きる前と尽きた後でプレイ感が変化しそう。青系のカードが綺麗に並べられる様子は、水族館の特設水槽を眺めているかのよう。
the FIELD of the SUN
一見すると海外作品のリメイク? その実、れっきとしたメイドインジャパン作品。カードの質がべらぼうに良さげ。山札からカードをめくるバースト系で、種類ごとに最多を競う感じ。最多のみが得点、それ以外は減点と。「いかに得点を狙うか」よりも「いかに減点を避けるか」と、プレイングの転換点が訪れそう。
ダイヤは誰の手に
三竦みのメイフォローのトリテ。得点となるのは宝石を持っている「マダム」、ダイヤを奪おうとする「泥棒」は減点、泥棒を追い払い減点をキャンセルするのが「番犬」なのかな。メイフォローって、後手番がすべてのコントロールを奪ってゆく印象があるのだけど、果たしてこれはどうだろう。「泥棒」をいかに差し込むかが勝利のカギか?
ドックタッグトリック
2枚のカードでタッグを組んで、トリックに挑む感じかな。とはいえ、あくまで数字の組み合わせが肝のようで、マストフォローとかスートとか切り札とかいわゆるトリテ用語はあまり気にしなくてよさそう。数の組み合わせで条件が変わるようで、やや運要素強めか? わんちゃんの絵柄がすべてユニークのようで手に持った感じが楽しそうです。
オールナイトサモナー
協力ゲーム。キャラクターごとに能力が異なり、プレイヤー間で手札を調整しながら、制限時間内にタスクを処理してゆくのかな、と。レッドゾーンに突入すると「ヤバイ!」しか言えなくなり、プレイヤー間での意思疎通ができなくなる点がユニーク。キャラクターデザインもよく立っていて、刺さるひとにはよく刺さる感じかな。
きゃらおこし
お絵描き+大喜利ゲーム。村おこしのPRキャラクターのデザインしよう、という設定かな。キャラクターが出来上がったら各プレイヤーがプレゼンをするようだけど、ここでドッと盛り上がりそう。コンポーネントをどこまで使うかにもよるけど、今流行りのWEB会議システムでも遊べそう。
5×5ZOO
タイルを配置して、お客さんを呼び込み得点してゆく感じかな。一見すると取っつきやすそうなんだけど、説明書を読んでみると、思いのほか情報量が多い。たぶん、一度プレイすれば理解できるのだろうけど、ちょっと読み下した限りでは全貌が把握できなかった。けど、それだけユニークなシステムなんだと思います。
刑法ポーカー
ニュースでよく聞く言葉故に馴染みがあるようで、実はよく知らない世界「刑法」。これをゲームにしたとのことで、着眼点が面白い。5枚のカードを揃えて最も重い罪を作るとのこと。ある程度法律に詳しい(大学で法学を履修したことがある)ひとだと、より一層楽しめそう。初心者は簡単ルール編から入るのが良さそう。
グッズメイカー
Studio GGさんの作るゲームは、メカニクスの面白い部分を抽出して、コンパクトにまとめ上げるのがうまい、という印象があります。昨今の箱絵で売るようなゲームに対するアンチテーゼのような、ともすると質素ともいえるアートワークは、それだけ中身が充実している証左のようにも見受けられます。買って損はないゲームでしょう。
光の城
ウォーゲームをボードゲームに落とし込んだ作品という印象。ウォーゲームのとっつきにくさを、ルールと駒の運用でうまく解決しているように見受けられます。「光の城」と「ノラネコもおウチに入りたい」というふたつのゲームで遊べ、特に「ノラネコもおウチに入りたい」はライト層のウケが良さそう。女性がボードゲームをプレイするのが当たり前となった今日において、女性がウォーゲームを当たり前のようにプレイする日が来るやもしれません。
コフンクラベ
教皇を選ぶのがコンクラーベなら、古墳を選ぶのがコフンクラベ?! ラブリー会さんのイラストが古墳というテーマと絶妙にマッチしていて、なんだか楽しい気分になりますね。令和時代に、このゲームを通じて古墳時代へ思いを馳せてみるのも一興ではないでしょうか。
たぬきのきんたま
こういうゲームを世に出せるのが、ゲムマのゲムマたる所以ではないでしょうか?! タヌのきゃんたまを、大きくしたり、小さくしたり。手札を早くなくしたひとの勝ち、つまりゴーアウト系なのでしょうが、そんな小難しいことはどうでもよろしい。東京よりも大阪のほうが、こういうツボを押さえたゲームがよく出る印象があります。
カエルの神殿
カエルたちが神殿を築くゲーム。ロンデル形式に駒を進め、止まったエリアの資材を得る。これをボードに配置して得点を稼ぐ、と。プレイヤーには担当する色があり、時として他プレイヤーを利するプレイングが求められるようだ。得点計算で若干まごつきそうだけど、それ以外は概ねストンと理解できた。どの資材をどのように配置するかで、ジレンマを感じられそう。
イビルパクト
2人プレイにも関わらず正体隠匿系とのこと。相反する要素を、どのように解釈してゲームへと落とし込んだのか? クトゥルフ神話はあまり詳しくないのだけど、炎の神と水の神の戦いということでしょうか。コンポーネントの作り込みがスゴイ。
ここまでで18作品を紹介させて頂きました。
最後の2作品はうちが出してる奴です。
バンド・オブ・トリックス
ギルド・オブ・ダイス
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