2020秋に投稿したトリテ紹介記事が好評を博したので、今回も選んでゆこうと思います。参加者にとってブース探訪の一助になれば幸いです。ライナーノーツ風の短評を添えてチェックしてゆきましょう。

【ア14】るりるりゲームズ+ラブリー会(1日目)
 「トリテンシ」「Dr.野口っち トリテ」
斬新なゲームを生み出し続ける「るりるりゲームズ」さん。その作風は唯一無二といっても過言ではないでしょう。Twitterの情報によると2作品のトリテを開発中のようです。


【ウ05】おるーBoardgames(1日目)
「TriAtri(トリアトリ)」
クリスタルのコントラストと黒いカードの対比が美しいデザイン。一定回数トリックを行い、宝石を獲得してゆく。組み合わせによっては減点にも繋がるようで、どの色を取るかが悩みどころになりそうです。

【ウ06】ゼロビットゲームズ(1日目)
「EXACTA!」
ジャンクフード好きの競走馬をトリックテイクで走らせる。7頭立てのレースで、1着と2着を予想。競走馬×ジャンクフードという謎のフレーバーと、往年のユーロゲームを彷彿とさせるアートワークがグッド。

【ウ08】ORUCAgames(1日目)
「ツーシーソー」
シーとソー、ふたつの状況が行き交うトリテ。遊具のシーソーが一方にばかり傾いていては楽しむことができないように、シーとソーをペアにして取らないと得点にならないゲームのようです。

【ウ09】猫柳大金星&金沢小立野ゲームズ(1日目)
「魔女の一撃宅急便」
腰に違和感を覚えたら無理せず休みましょう(^_^;)と言いたくなる本作。配られた手札から己の腰がどれほど重労働に耐えられるかを予測。とりあえず腰粉砕だけは避けてプレイしたいですね。

【ウ11】a_boost_games(1日目)
「トリテ富豪」
8切り、イレブンバック、革命など様々なルールを持つ大富豪とトリックテイクを掛け合わせたらどうなるか、ありそうでなかった組み合わせ。相乗効果で光り輝くか、はたまた変態トリテの類いとなるか?!

【ウ15】トマソン玩具(1日目)
「テケリ・リ」
トリックテイキング専門レーベル「ヒーフー」に続く二作品目。その名の通りクトゥルフ神話がモチーフで、禍々しさが満載。長谷川登鯉さんのアートワークがどのように映えるか、期待感の高まる作品です。

【ウ16】すてきな山(1日目)
「ウチューカイギ」
ウチュージンの会議では、偏りすぎないことが重要。ひとつの種族に偏りすぎるとバースト。それを避けるためには、敢えて負けるなどの外交手腕が問われます。今春は拡張が出るようです。

【ウ17】P.F.Mountain(1日目)
「魍魎蒐集」
サークルカットにはメイフォロートリテと大きく掲載。ゲームマーケット公式に投稿された記事によるとミゼール、セットコレクション、マジョリティとのこと。いくつかの得点方法のあるトリテようです。

【ウ18】138ゲームズ(1日目)
「国のために悪魔と契約したらえらいことになった!!」
何やらライトノベルを彷彿とさせます。手札と相談し、条件にベッド。クリアしてゆくスタイル。政権公約と悪魔の契約、ふたつの条件が用意されており、両者の違いがタイトルに繋がるようです。

【ウ19】Nirgends(1日目)
「ドッペルドッペル」
トリックテイキング風バッティングゲームとあるので、軸足はバッティングにありそうです。同ランクのカードは打ち消し合う感じ? カードに描かれたイラストが若干の病み要素と相まってカワイイ。

【カ20】数寄ゲームズ(両日)
「乗り間違い」
サークルカットを頼りに調べてみたところ「乗り間違い」という作品のリメイクのようです。こういう過去作品を復刻させる動きはボドゲならでは。オーソドックスなマストフォローながら、事前にカードを伏せておき順次公開、というシステムが効いている模様。終盤まで逆転要素を持つ点が名作トリテと呼ばれる所以なのかもしれません。
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【ク05】RyuseiGames(両日)
「CROWN SWORD」
どうも手札一斉公開という手順をトリックテイクと混同している節があるように思えます。とりあえずトリックテイキングという言葉があったので紹介します。詳しい内容はリンク先を参照ください。

【ス06】TanTan(1日目)
「不知火」
カードにトークンを載せて弱くする。ある意味で直接攻撃とも捉えられるシステムで、どこまで盤面をコントロールできるか気になるところ。ともすると平凡(もしくは変態)になりがちな創作トリテをトークンの力でどんな風に突破するか興味深い一品です。

【セ10】ゲンゲゲームズ(両日)
「八雲さんはトリテしたい」
ムゲン×メガネ×トリテ。素敵なコピー。メガネを縁をトリテで前進する双六。メガネは∞(無限)だから行き過ぎに注意。システムとテーマが良い感じにマッチしていて、これぞゲムマ作品という感じです。


【セ13】タービン&メリーアンドリュー(両日)
「トリックアンドトレード」
トリックで争うのは仮想通貨を競り落とす順番。トリックに勝てば仮想通貨の価値も高まります。欲しいのは目先の仮想通貨か、もしくは次トリックのリード権か。メイフォローのトリテと競りの要素が賭け合わさった作品です。

「バンド・オブ・トリックス」
ロックはソウルに勝ち、ソウルはポップス勝ち、ポップスはロックに勝つ。メタルは全てに負ける?!構成の異なるカードでトリックテイク。配られた手札で勝ち数を予想し、予想通りに事が運ぶようにコントロールしましょう。

【ソ19】PiaxGuild-ピースギルド-(両日)
「ルーレッテイキングゲーム」
ルーレットとトリックテイキングの融合。トリックの勝者がベット権を持ち、ラストトリックを取ったカードがアタリ(ウィンナンバー)となる。確かにデザインにおいてカードとルーレットに共通する項はいくつもあり、創作トリテで両者を融合することは、ひとつの理想的な帰結なのかもしれません。

【ツ16】Joyple Games(両日)
「トリックテイカーズ」
非対称トリテとでも言えましょうか。プレイヤーごとに目的が異なり、勝利数をビッドするプレイヤーもいれば、セットコレクションを狙うプレイヤーもいる。ラウンドを繰り返すことで均整は取れるのだろうが、組み合わせによっては有利不利の振れ幅が大きくなりそう。複数のジャンルをひとつのゲームに落とし込んだ手腕は感服の一言に尽きます。

【テ06】パタタイカ(両日)
サークルカットに示されたカンフーがテーマのトリテについて調べてみたのですが、残念ながらヒットせず。ただ、ドミノに関連するトリテを作られていることが判りました。本も出されているようで、研究に裏打ちされた作品とあればドミノとトリテの長い歴史におけるマイルストーンになるかもしれません。