ゲムマ2020秋出展が確定してから、関連の情報が断続的に届くようになった。

ひとつは、感染症対策に伴う諸々の変更連絡と、その事務手続について。

入場チケットの電子前売化/午前の部、午後の部で入れ替え制/入場料の変更と、一般参加のハードルが一気に高まった印象を受ける。やむを得ないというか、この時世下で許容できるぎりぎりのラインが提示されたと見るべきなのだろう。

さらに「返金対応がおこなわれる出展辞退」という異例の対応。

条件の変更を飲める、飲めないの判断は、出費と収入のバランスが関係するのだろう。近辺の参加者と、遠方の参加者とでは、おなじイベントであっても、そもそもの出費が違う。出展を辞退する方が賢明と判断する参加者がいて当然だ。

翻ってメリーアンドリューワークス。今のところ参加の予定だが、理由としてはこの一言に尽きる。

「あのだだっ広い会場が、どんな異質な空間になるのかをこの目で見てみたい」

今回のゲムマは企業ブースの参加がない。行政より1日の来場者数が約5,000人までという制限も加わっている。この条件に最も近い過去のデータを調べると2012年秋開催のゲムマが相当する。

・日程:2012年11月18日
・会場:東京都都立産業貿易センター
・一般174ブース、大型35ブース
・参加人数:4200人

数字だけで言うのなら、ゲムマ2020秋は8年前にタイムスリップすることになる訳だが、8年前に都産貿(約4,500㎡=1,500㎡×3フロア)を満たしたイベントが青海展示棟(23,200㎡)で実現するとなると、どうなるか。掻き立てるのは好奇心か、さもなくば酔狂か。

そして、もうひとつは「ゲームマーケット ライブ フェイズ 1(ワン)」について。フェイズ0との違いは以下の通りとのこと(以下、プレスリリースから抜粋)。

・イベント開催前もオンラインブース告知が可能。 
前回は当日までクローズしていたブースページが既にオープン。
Twitter やカタログに追加してこちらのブースでも情報発信が可能。 

・来場者・参加者とのコミュニケーションツール実装。
要望の多かった来場者・参加者とのコミュニケーションを実現すべく、ゲームマーケット ライブの
Discord チャンネルを開設し、Discord 内のスレッドを各出展クリエイターに付与。

・オンライン試遊ツール
コロナ感染症対策によりリアルイベントのアナログゲームの試遊スペースが縮小。
そのためオンライ ン上で試遊ができるように準備中。 

講談社がついているせいか、テコ入れされている印象がある。そいういえばゲームクリエイターズラボ(1000万円支給するから好きなゲーム作りませんか?)も講談社だったが、何かゲームに関して思惑でもあるのだろうか?

フェイズ0の経験を踏まえると、ディスコードのスレッドを付与とか、オンライン試遊スペースとか言われても、上滑り感が否めない。

ともあれ、「ゲムマ」と「ゲムマライブ」の二本柱が、これからのスタンダードとなりそうだ。色々な意見も出るだろうが、今は揺籃期と見るべきなのだろう。

その先には、何が待ち受けているのだろう。アナログとデジタルの融合系、まだ誰も知らないゲームのカタチがあるのかもしれない。