ボードゲームとはあまり関係のない内容の時に【DIARY】 のカテゴリで記事を書くのだけれど、今日は夏からタイムリーに追い続けたアニメ「BANANA FISH」のことについて。

昨日、2クールの放映が終わり、物語はエンディングを迎えた。まだ胸に、その余韻が残っている。オタクという程でもないが、気になる作品はチェックしている。それが今季は「BANANAFISH」だった。

まず、声優の石塚運昇さんへ。本当にお疲れさまでした。

多くの人にとって「特別な1作」というものがあると思う。小説にせよ、映画にせよ、漫画にせよ。子供のころに○○を見て××になろうと決めた、とか、○○がきっかけでいい歳した今でも××を続けている、とか。自分にとって、なにかの契機となった作品。

私の場合は「BANANAFISH」がそうで、高校生くらいのときに漫画を読み始めたのがきっかけだった。それまで、ほどんと手することのなかった海外小説(主にハヤカワミステリ)を読むようになり、それから小説家の真似事をするようになった。結局、物書きで食べることは叶わなかったけれど、その情熱が今もボードゲーム作りという形で続いている。

アニメを見て、当時、悪役のオーサーに感情移入していたことを改めて認識した。今でもやはりヒーローよりもヒールが好きだ。そして、メインストリーム(主流)ではなくフリンジストリーム(傍流)に居心地の良さを感じる。

この傾向は、おそらく死ぬまで変わらない、いや変われないのだろう。

個人的なとりとめのない話だったが、最後に一言。「BANANAFISH」を見終えて心に残るものがあったら、ぜひ続編の「光の庭」を読んで欲しい。

「BANANAFISH」の本当の意味での救いは、そこにある。